いよいよカウントダウンの機運が盛り上がってきた。
各国のW杯着用ユニフォームのリリースに関して、各メーカーの思惑が交錯している。
まず出場32ヵ国中最大の12ヶ国をサプライするadidas。
11/14のプレーオフ前に、一斉にニューモデルをリリースした。
日本を始め、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、、デンマーク、パラグアイ、
メキシコ、南アフリカ、ナイジェリア、ギリシャ、フランスとまさにリリース
ラッシュ。
出場決定国の中では唯一スロバキアのみがまだリリースされていない。
逆に先行リリースしたものの、プレーオフでまさかの敗北を喫したロシアはニューモデルの評価が一番高かったので、大誤算だっただろう。
さてそんなadidasだが、各国ともアウェーモデルが一切リリースされていない。08-09年モデルの時は、日本などはホームと同時リリース、スペインの金モデル、フランスの赤などは時差リリースで度肝を抜いた。
今回、これだけ早く各国のホームモデルをリリースしたにも関わらず、なぜどこもアウェーモデルがベールに包まれているのか? ファン的には「一粒で二度おいしい」状態ではあるが。。
従来adidasは、いくつかのテンプレートを用意し、各国モデルをそのテンプレートにはめてきた。特に06年以降はホーム&アウェーモデルを異なるテンプレートでリリースしてきた。ところが今回リリースされた各国ホームモデルは皆違うテンプレートであり、と言うよりadidas10-11テンプレート(他のサイトで発表されている)には、ほとんどはまっていない。
そこで考えられるのは、アウェーモデルはデザインは10-11テンプレートにはめて、色でインパクトを出そうとする戦略ではないか、ということ。まぁ戦略というよりは、ボクの希望でもある訳だが。。
しかし今回、各ホームモデルのデザインを見ると「原点回帰」という流れが見られる。その流れの中では、インパクトのある色はないかもしれないが。
さて、一切沈黙を守っているNIKE。
唯一アメリカの画像が漏れてきたくらいで、何の情報も入ってこない。
08-09年モデルのリリース時は、ユーロ予選最終戦でオランダのアウェーモデルを緊急投入したりしたが、今回は本当に不気味だ。
しかしマーケティングに定評のあるNIKEのことだ。このリリースの遅さは計算ずくなのだろう。クロアチアの誤算はあったものの、ニュージーランドやスロベニアのサプライズもあり、adidasに次ぐ9ヶ国をサプライしている。
ブラジル、オランダ、ポルトガルなど人気国モデルのリリースが待たれるところだ。
前回トップシェアから3位に滑り落ちたPUMA。
年明けからサプライヤー変更になるアルジェリアを含めて、7ヶ国をサプライするが、内4ヶ国は得意のアフリカ。唯一「ドル箱」のイタリアを抱えているとはいえ、スイス、ウルグアイではいかにも印象が地味である。
アフリカ各国は1月にネーションズカップを控えている為、adidasより早い10月に出場9ヶ国のニューモデルをリリース。得意の透かし風プリントを今回は右肩に配したホームモデルと、大胆な手描き風ストライプを多用したアウェーモデルと、さすがのできばえである。
あとはコンフェデレーションズモデルが代表のパフォーマンスで結果「呪われたユニフォーム」になってしまったイタリアのニューモデルが待たれるところだ。
最後にUMBRO。
アイルランドの悲劇により、イングランド1ヶ国になってしまった。今回はアウェーモデルがリリースされるタイミングである。09年の「ただのポロシャツに見えるがイングランドだからかっこいい」ホームモデルでも、いろいろな意味でインパクトを振りまいたが、アウェーモデルはいかに。従来通り赤なのか、それとも。。。
次の国際マッチデーは3月3日。それまで楽しみは続く。
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南アフリカW杯出場国のユニフォームメーカー・シェア考察(暫定版)(09/11/4)
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adidasのアウェーモデル、なかなか出ないですねぇ。
多分今回は、11月にホームモデルを一斉リリース、
アウェーは時期をずらして、という戦略なのでしょう。
フランスなら白、ドイツならやや青みがかった緑、スペインならば紺といった感じで。
また何度も言うようですが、ナイキメーカーである韓国のニューモデルは絶対に蛍光レッドを避け、普通の赤に戻してほしいものです。
初コメ、ですよね? ありがとうございます。
とにかく楽しみですよね。