2010年の南アフリカW杯、「かっこいい代表ユニフォーム」ベスト5はこれ!【サッカーウェブマガジン Qoly 連動企画 第5弾】

好評のQoly連動企画第5弾は南アフリカW杯2010。

Qoly


5位:アメリカ(NIKE アウェイ)

自国メーカーのNIKEがサッカー界に進出した直後の1995年にサプライヤーを変更して以降、時代の流れもありデザインのシンプル化が進んでいたアメリカ代表だが、アウェイモデルに関しては、モデルチェンジの度に趣向を凝らしたデザインを打ち出してきていた。ドイツW杯用アウェイモデルは、ネイビーをベースに白のサッシュ(タスキ)が入ったデザイン。これは1950年ブラジルW杯でイングランドを相手に1-0のアップセットを演じた時のモデルをオマージュしたもの。もしNIKEが、今大会初戦でイングランドとの対戦が決まった後に、そこに照準を合わせてきたとしたら、最高のコンセプトワークと言えるのではないか。

果たして、このモデルを着用して臨んだイングランド戦をドローで切り抜けたアメリカ代表は、グループリーグ最終戦のアルジェリア戦、敗退濃厚の後半ロスタイムにドノバンが劇的な決勝ゴールを決め、奇跡の逆転突破を成し遂げたのである。

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Clint Dempsey(Fulham)& Michael Bradley(Borussia Mönchengladbach)
 2013/6/12 南アフリカW杯C組第1戦 vs.イングランド 1-1(ルステンブルク)  
(Getty Images/Kevork Djansezian)
Landon Donovan(LA Galaxy) 
Michael Bradley(Borussia Mönchengladbach)
 2013/6/18 南アフリカW杯C組第2戦 vs.スロベニア 2-2(ヨハネスブルグ)  
(Getty Images/FIFA/Ryan Pierse Getty Images/FIFA/Ryan Pierse)



4位:ドイツ(adidas アウェイ)

94年アメリカ大会から06年ドイツ大会まで、ワールドカップ24試合全てでホームモデルを着用してきたドイツ代表。本大会でのアウェイモデル着用は90年イタリア大会準決勝イングランド戦まで遡ることになる。その時の緑モデル以来、アウェイカラーとしては濃緑、赤、黒などが採用されたが、南アフリカ大会では黒のモデルが用意された。ポイントカラーは赤とゴールド。国旗でも使われているこの三色は、1813年にナポレオンと戦ったリュッツォウ義勇軍の軍服(黒いマント、赤い肩章、金ボタン)に由来している、と言われる。

グループリーグのガーナ戦で、本大会では20年ぶりにアウェイモデルを着用、さらに準々決勝、3位決定戦でも着用された。また4年後のブラジル大会では、赤×黒のアウェイモデルを装備した準決勝でホスト国を7-1で蹴散らす「ミネイロンの惨劇」の敵役にもなるのだ。つまりドイツ代表は、90年以降本大会でアウェイモデルを着用した8試合で無敗を続けているのだ。

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Thomas Mueller(Bayern Munich)
 2013/7/3 南アフリカW杯 準々決勝 vs.アルゼンチン 4-0(ケープタウン)
(Getty Images/FIFA/Shaun Botterill)
Arne Friedrich(Hertha BSC)celebrates with Mesut Özil(Werder Bremen)
German kit is laid out in their dressing room
 2013/6/23 南アフリカW杯D組第3戦 vs.ガーナ 1-0(ヨハネスブルグ)  
(Getty Images/Joern Pollex Getty Images/FIFA/Jamie Squire)


3位:カメルーン(PUMA アウェイ)

2002年以降、PUMAはアフリカ各国への攻勢を強め、大陸内での地位を確固たるものにしてきた。その集大成として迎えた南アフリカ大会ではシェアは3位に甘んじたものの、カメルーン、ガーナ、コートジボワール、アルジェリアの4ヶ国を送り込んでいる。PUMAのデザインの特徴として、その国のシンボルや民族紋様が取り入れられている事が挙げられる。カメルーン代表はこの南アフリカ大会では、アウェイカラーにイエローを採用、シンボルのライオンを右肩にシャドーで入れ、身頃は赤のストライプ。ここまではありがちなのだが、そのストライプをフリーハンド風にする事で、パンチを効かせたデザインに仕上げている。

この極彩色モデルで臨んだグループリーグ初戦で、本田圭祐の一発を浴びた後は結局いいところなく、3連敗で大会を去ることになる。ただネイションズカップ2002のノースリーブモデル、ドイツW杯予選2005のワンピースモデルと、PUMAサプライ国の中でも特別扱いのインパクトの系譜は、この大会でも残せたのではないだろうか。

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Pierre Webó(Mallorca)
Stéphane Mbia(Marseille)
 2013/6/14 南アフリカW杯E組第1戦 vs.日本 0-1(ブルームフォンテーン)
(Getty Images/Corbis/Matthew Ashton -AMA)  


2位:ホンジュラス(Joma アウェイ)

1982年スペイン大会以来、28年ぶりの本大会出場を果たしたホンジュラス代表。予選モデルやゴールドカップモデルでは胸に大きく入った「H」のロゴや、中央アメリカ連邦再統一への希望を表すという五星が有名だが、このモデルではどちらも使われていない。その代わりに配されたのがグラデーションのパネル。特に青のアウェイモデルは全身同色コーディネートも相まって、近未来的な仕上がりを見せている。

さらに腹部にストライプを組合わせたサードモデルもリリースされたが、残念ながら本大会では着用されなかった。未勝利無得点で大会を去ることとなったホンジュラス代表だが、その洗練されたユニフォームはアフリカの地でも鮮烈な印象を残したのである。

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Walter Martínez(Marathón/Honduras)
 2013/6/25 南アフリカW杯H組第3戦 vs.スイス 0-0(ブルームフォンテーン)  
(Getty Images/David Cannon)

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Mario Martínez(Anderlecht/Belgium)
 2010/10/9 フレンドリーマッチ vs.ニュージーランド 0-1(アメリカ・オークランド)  
(Getty Images/Hannah Peters)


1位:セルビア(NIKE ホーム)

ユーゴスラビア時代、セルビア・モンテネグロ時代の青や紺に対し、2006年に発足したセルビア代表は赤をホームカラーとした。セルビア単独で初めてのワールドカップモデルでは、国家的・宗教的・民族的象徴となっているセルビア十字をモチーフとしたデザインを取り入れた。代表チームの場合、その国の背負う歴史的なモチーフをデザインにすることも多く、特にヨーロッパではその傾向が強い。中世以降、国家として栄枯盛衰や統廃合を繰り返してきた国々にとって、それらのモチーフは国民が一つになるのに適しているからであろう。

優勝候補ドイツを破ったものの、ガーナ、オーストラリアに敗れ、1次リーグで姿を消したセルビア代表。3試合ともホームモデルを着用したが、全て違うコーディネイトで戦い、特にドイツ戦では、この大会から多く見られた全身同色コーディネイトで登場したのである。そしてこのモデル以降、セルビア十字は代表ユニフォームのシンボルモチーフにもなっていくことになる。

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Aleksandar Kolarov(Lazio)
 2013/6/18 南アフリカW杯D組第2戦 vs.ドイツ 1-0(ポートエリザベス)  
(Getty Images/Michael Steele)
Danko Lazović(Zenit Saint Petersburg)
 2013/6/23 南アフリカW杯D組第3戦 vs.オーストラリア 1-2(ネルスプライト)  
(Getty Images/Christof Koepsel)
Miloš Krasić(CSKA Moscow)
 2013/6/13 南アフリカW杯D組第1戦 vs.ガーナ 0-1(プレトリア)  (Getty Images/Stuart Franklin)

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2014ブラジルW杯出場32ヶ国のメーカーシェア (2013年11月時点)

 NIKE(10)
   ブラジル・イングランド・オランダ・ポルトガル・フランス・クロアチア・ギリシャ・アメリカ・オーストラリア・韓国

 adidas(9)
   アルゼンチン・コロンビア・ドイツ・ロシア・スペイン・ボスニア・ヘルツェゴビナ・日本・メキシコ・ナイジェリア

 PUMA(8)
   チリ・ウルグアイ・イタリア・スイス・コートジボワール・カメルーン・アルジェリア・ガーナ

 marathon(1)
   エクアドル

 BURRDA(1)
   ベルギー

 uhlsport(1)
   イラン

 lotto(1)
   コスタリカ

 Joma(1)
   ホンジュラス


posted by yuuki_ono_99 at 23:10 | Comment(0) | 2018ロシアW杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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