90年イタリアW杯におけるadidas着用国のその後

先日の「90年代以降の各国代表ユニフォームの傾向に関する考察」へのカブラルさんのコメント。

「自分にはイタリア大会のアディダス15ヶ国というのがスゴイです。
 この15ヶ国というのはどういった国が使用していたんでしょうか。
 昔はサッカーのユニフォームといったらアディダスという感じでもあったのでしょうね。
 今は各メーカーとも代表チームのユニフォーム営業にかなりの重点を置いている感じですが。
 それでもアディダスにその勢いが無くなったのはプーマとナイキの伸びがあるからでしょうか。
 その辺りのアディダスから他メーカーへの鞍替え履歴なんてのも気になります」

まったくぅ。。そろそろ寝ようと思ったら、いかにも書きたくなるネタを。。(笑)

ではイタリア90のadidas着用国と、その後の変遷を。

【現在まで一貫してadidas】
ルーマニア

西ドイツ

【変更あったが再びadidas】
アルゼンチン
 86メキシコ以前はle coq
 99年頃、Reebok
 02日韓予選後半〜再びadidas

UAE
 00年頃、PUMA
 01年頃、再びadidas
 02ガルフカップ〜UMBRO
 06ドイツ予選〜再びadidas

【現在NIKE】  
アメリカ
 95モデル〜NIKE

ソ連(ユーロ92でCIS、94アメリカ以降ロシア)
 94アメリカ予選〜Reebok
 98フランス予選〜NIKE

ユーゴスラビア
 ユーロ04予選〜lotto(セルビア・モンテネグロ)
 ユーロ08予選〜NIKE(セルビア)

ベルギー
 94アメリカ予選〜diadora
 ユーロ00予選〜NIKE

オランダ
 ユーロ92〜lotto
 98フランス予選〜NIKE

【現在PUMA】
チェコスロバキア(ユーロ96以降チェコ)
 ユーロ96予選〜PUMA

カメルーン
 94アメリカ予選途中〜lotto
 94アメリカではMitre
 95カタールWYでは再びadidas
 98フランス予選途中〜再びlotto
 97年 一時adidas
 98ネーションズカップ〜PUMA

エジプト
 98ネーションズカップ〜UMBRO
 98後半頃 不明メーカー
 99コンフェデレーションズカップ〜PUMA
 05年頃 一時adidas(アフリカユース選手権・06ドイツ予選)
 06ネーションズカップ〜再びPUMA

【現在UMBRO】
スウェーデン
 ユーロ04予選〜UMBRO

アイルランド
 ユーロ96予選〜UMBRO

【現在lotto】
コロンビア
 94アメリカ予選〜UMBRO
 98フランス〜Reebok
 99-03 データ消失 探索中
 04以降lotto

ちなみにadidas以外の9ヶ国はというと

【PUMA】
オーストリア、ウルグアイ

【UMBRO】
スコットランド、イングランド

【lotto】
コスタリカ

【diadora】
イタリア

【le coq】
スペイン(!)

【TOPPER】
ブラジル

【RAPEET】
韓国

でした。現在adidasのスペインは、ちょっとびっくり。
これらの国の変遷は、また次の機会に。

で、当時の24ヶ国のシェアが今はどう変わったかというと
 adidas(15→5)
 PUMA(2→6)
 UMBRO(2→3)
 lotto(1→2)
 DIADORA(1→1)
 le coq(1→0)
 Topper(1→0)
 RAPEET(1→0)
 NIKE(0→7)
という事で、やはりNIKE、PUMAに食われてますね。

こうして整理してみると、いろんな事がわかって面白いですね。
カブラルさんの「お題」に感謝です。
もう一つのお題「現在NIKE着用国、昔はどこ着てた?」はまた明日。
 (っていうか、今日か。。いったん寝ます zzz...)
posted by yuuki_ono_99 at 06:36 | Comment(6) | TrackBack(0) | 各国代表ユニフォームの歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>カブラルさん
好きなことにのめり込むのは一番ですよ。
家族ができると、一人で好きなことはできなくなりますからね(苦笑)

御三家の争いに関しては、我々第三者からすると、
お互い切磋琢磨して、デザインなりが進歩していけばいいと思います。

またレポートしますが、PUMAのホームモデルはどこも高機能シンプルデザインで、
見た目を楽しむ我々としては少し物足りないかも。

adidasのデザイン、NIKEのカラーが08年モデルのキーワードのような気がします
Posted by yuuki_ono_99 at 2008年01月06日 01:15
サッカーのユニフォームには関係のない話で恐縮ですが、こうした旅が出来るのも今だけかもしれません。しばらくサッカーから離れてさすらっていました。まあこれでちょっとばかしユニフォームの新規購入を我慢する事になりそうですが。

アディダスに関しては、サッカー界で伝統のある会社ですからその伝統というか重さからナイキやプーマのフットワークの軽さにシェアを取られているのかな、とも思いますね。デザイン的にも広告方法としてもアフリカ大陸の進出にしても、後発の会社の方がやりやすいのかもしれません。
Posted by カブラル at 2008年01月06日 00:51
>カブラルさん
お帰りなさい。mixi見ましたよ。すごい旅だったんですね。
うちは受験生抱えなので、ボクも家にこもってひたすらブログ更新してました(苦笑)

その頃は「サッカーといえばadidas」だったんでしょうね。
この頃の雑誌のadidasの広告のコピーは「15/24のアディダス」ですからね(笑)

「スポーツイベントが商売になる」と言われたのは、確か84年ロサンゼルス五輪だったと
記憶しています。その意味でワールドカップはイタリア90、アメリカ94あたりが転機になっているような気がします。
Posted by yuuki_ono_99 at 2008年01月04日 02:40
明けましておめでとうございます!

年末年始、遠出していたのでコメント遅くなってしまいすいませんです。

また、この自分のリクエスト?に応えていただいてありがとうございます。イタリアW杯のアディダス15ヶ国の顔ぶれはこうだったわけですね。

個人的にはおそらく当時は今ほど各メーカーが代表チームに対しては今ほど重点的に営業していなかったと思っているので、多くの国はとりあえずアディダスを使うか、といった感じだったのでしょうか。しかしオランダやチェコのアディダスなんて今でも見てみたい気がします。

アディダスとしては、この減ったシェアに関して後悔している面もあるかもしれませんね。
Posted by カブラル at 2008年01月04日 01:38
>白火さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうでした! Reabok ありましたよね。
さっそく修正しておきます。
これからも、よろしくお願いします!
Posted by yuuki_ono_99 at 2008年01月01日 00:22
はじめまして。いつも楽しく拝見してます。

ところで、アルゼンチンは一度reebokに
変わったことがあります。
2000年前後だったかな。

「アルゼンチンと言えばadidas!」
と言うイメージがあったので驚いた記憶がありますね。
しばらくしてまたもどりましたけど
Posted by 白火 at 2007年12月31日 23:53
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