(お断り)
本記事は、日本代表2012年新ユニフォームにリコールを求めよう、という主旨で書いたものではありません。
世界各国代表ユニフォームを巡るリコールのケーススタディ集となります。
「へー、こういう事もあったんだ?」くらいの気持ちでお読みいただければ幸いです。
ウクライナと共催のユーロ2012を来年に控えたポーランド代表。
2011年11月にリリースされた12-13年NIKEニューモデルが国民の反発を買い、デザイン変更がされた。
とは言ってもユニフォーム自体のデザインではなく、リコールされたのは協会エンブレム。
ポーランド代表と言えば伝統的な和紙のロゴが有名だが、ユーロ2012開催を機に、新エンブレムが
制定され、ニューモデルの胸を飾った。しかし国民からは「皮をむいたジャガイモ」などと酷評され
批判キャンペーンが激化、たまりかねた協会側は同国のレジェンド、グジェゴシ・ラトー会長が
「この件に関して、我々はミスを犯した。鷲のエンブレムはポーランドサッカーの歴史であり、ユニフォームから消えてはいけなかったのだ。すべての人々にお詫びしたい」
とコメントを出した。
新ユニフォームは11月の2試合のみの着用に終わり、12月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では鷲のロゴが復活した。
なおポーランド代表は、2010年3月に投入された10-11年NIKEアウェーモデルの黒がやはり不評で、1試合だけの着用で、赤に変更された経緯もあり、2モデル続けて物議を醸すこととなった。
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Maciej Rybus
11/11/15 フレンドリーマッチ vs.ハンガリー 2-1(ポズナン) (Getty Images)
Arkadiusz Piech
11/12/16 フレンドリーマッチ vs.ボスニア・ヘルツェゴビナ (トルコ・アンタルヤ) (REUTERS)
サウジアラビア代表は2010年2月にリリースされた10-11年PUMAアウェーモデルの深い緑が不評で明るい緑のツートン仕様に変更された。
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Abdulaziz al-Dosari
10/12/2 ガルフカップ(イエメン)準決勝 vs.UAE 1-0(アデン) (Getty Images)
ウルグアイ代表は2010年1月にリリースされた10-11年PUMA南アフリカW杯用アウェーモデルのライトブラウンが不評で本大会前のテストマッチでは1試合も着用されず、本大会で突如白に変更された。
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Diego Forlan
10/6/16 南アフリカW杯A組第2戦 vs.南アフリカ 3-0(プレトリア) (AFP/Rodrigo Arangua)
リコールではありませんが、日本代表10-11年adidasホームモデル(革命の羽根モデル)には赤パネルなしバージョンが存在しました。
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スコットランド代表は、ユーロ2008予選のラスト2試合で1勝でもすれば本大会出場を勝ち取る位置につけていた。サプライヤーのDIADORAは、大詰めの格下グルジア戦(アウェー)で突如サードモデルを投入した。そのカラーから本大会出場決定記念モデルという位置づけとも言われ、オフィシャルサイトでは即日完売した。、ところがグルジアに0-2で敗れ、1ヶ月後のイタリア戦にも敗れ、本大会出場はおろかプレーオフ出場権をも逃してしまった。このモデルはそれ以降二度と着用されることはなかった。
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07/10/17 ユーロ08予選B組 vs.グルジア 0-2 (REUTERS/David Moir)
ポルトガル代表の06-07年NIKEドイツW杯用アウェーモデルは当初黒で発表、販売もされたが、ホームのエンジも濃色だったためFIFAの指導により白に変更された。結局ドイツ大会では全試合でホームモデルが着用され、その後白はユーロ予選で、黒はフレンドリーマッチで着用された。
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ガーナ代表は、ドイツW杯で初の本大会出場を決め、その半年前のアフリカ・ネーションズカップに向けてリリースされた06-07年PUMAアウェーモデルに黒を採用した。ところがそのモデルを着用したグループリーグの格下ジンバブエ戦で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。サポーターが協会に「今後着用しないよう」要請を出したらしく、本大会のアウェーモデルとして急遽赤が採用された。
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06/1/31 ネーションズカップ(エジプト)D組第3戦 vs.ジンバブエ 1-2(ポートサイド) (AP Photo/Ben Curtis)
スウェーデン代表は、日韓W杯前にリリースされた02-03年adidasアウェーモデルが本大会前のテストマッチでは1試合も着用されず、本大会で突如青に変更された。
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02/6/7 日韓W杯F組第2戦 vs.ナイジェリア 2-1(神戸) (getty images/David Cannon)