オランダリーグ「エールディヴィジ」の中堅クラブ・フィテッセ。かつて安田理大やハーフナー・マイクも在籍し、現在は太田宏介が所属している。
クラブカラーは黄色と黒であるが、このクラブには、エンジ×水色の組合せのエアボーン(Airborne)モデルなるスペシャルモデルが存在する。このモデルは2012-13年シーズンに初登場して以来、今シーズンで5代目となる。
太田宏介/Kosuke Ota
2016/9/17 エールディビジ第6節 vs.ゴーアヘッド・イーグルス 2-0(アーネム) (Getty Images/VI Images)
エンジ×水色の組合せは、第二次世界大戦中にフィテッセの本拠アーネムに降下し、敵国ドイツへの侵攻をを目指した「マーケットガーデン作戦」で奮闘し、多くの犠牲者を出したイギリス空軍第1空挺師団の戦闘服をモチーフにしたものとなっている。この作戦を描いた映画『遠すぎた橋(原題:
A Bridge Too Far)』で第1空挺師団長ロイ・アーカート少将を演じたショーン・コネリーのベレー帽(エンジ)や、彼の上司である第1空挺軍副司令官、マーケット作戦司令官フレデリック・ブラウニング中将を演じたダーク・ボガードの戦闘服に配された天馬のエンブレム(水色)にその配色が確認できる。
作戦は1944年9月17日から25日にかけて行われた為、その期間に開催されるホームゲーム1試合限定で着用される。初代2012年モデルはNIKE製。折線が一部に入るストライプ。胸の中央には空挺師団の天馬のエンブレム。さらに、背番号の下にも『遠すぎた橋』にかけた、 “No Bridge Too Far”(遠すぎた橋なんて存在しない)の文字が入れられている。
試合着用画像は「フィテッセ 歴代ユニフォーム」に掲載2013年モデルはストライプが少し細くなりポロ襟となった。クラブ創設120周年の記念ロゴ「since 1892」が右胸、クラブエンブレムが胸中央に入り、空挺師団の天馬のエンブレムは左袖に配された。
2014-15年シーズンからはmacron がキットサプライヤーになり、水色の身頃に肩から袖にかけてエンジに切り替えられたデザイン。9月のエアボーンウィークに初投入され、作戦から70周年を記念してアウェイモデルとして通年着用された。このモデル以降は胸にスポンサーが入った為、天馬のエンブレムは袖に配されている。背面のゼッケンの下部に「LEST WE FORGET(私たちは忘れない )」の文字が刻まれた。
2015年モデルからは再び限定モデルに。この年は水色ベースにエンジのピンストライプ。世界中のトレンドで全身同色に。
試合着用画像は「フィテッセ 歴代ユニフォーム」に掲載最新の2016年モデルは、エンジの濃淡のシャドーのグラデーションボーダーにパンツとソックスが水色と、トレンドを押さえたデザインとなっている。「LEST WE FORGET(私たちは忘れない )」の文字は今モデルでは後ろ襟の回りに刻まれた。
フィテッセのホームタウン、アーネムではこの期間、さまざまな関連イベントが行われる。激戦の舞台となったジョン・フロスト橋や街、スタジアムのあちこちでエンジ×水色の配色が見られる。
街の人々は今でも、この地で多くの犠牲者を出したイギリス第1空挺師団とポーランド第1独立パラシュート旅団をリスペクトしており、それらの退役軍人らがイベントやフィテッセの記念試合に招かれている。
試合で選手が着用した限定ユニフォームはオークションにかけられ、その収益は空挺師団に寄付される事になっている。
イベントの動画(5:37)サッカーの試合シーンはありません
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フィテッセ 歴代ユニフォーム(SBV Vitesse Team Kit Chronicle)http://www.vitesseinside.nl/vitesse-presenteert-macron-airborne-wedstrijd-shirt/
posted by yuuki_ono_99 at 20:14
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